セレブな街 麻布十番で歴史散策 歴史を感じる 麻布山 善福寺 麻布十番 歴史

歴史を感じる 麻布山 善福寺

今ではすっかり「セレブな街」として定着している麻布十番麻布十番駅から歩いて約5分、麻布十番三丁目のあたりに「麻布山入口」と書かれた看板が目に入ります。
お寺の並ぶ急斜面の坂の上に現れるのは、麻布山善福寺。麻布山善福寺を正面から見ると、背景に特徴的な形をした「元麻布ヒルズ」がどっしりと構えていています。

麻布山善福寺は、都内では浅草寺についで歴史の古いお寺。
天長元年(824)弘法大師空海の開山で、鎌倉時代に親鸞が訪れたことで真言宗から浄土真宗へ改宗しています。江戸時代には、善福寺は徳川家の保護を受けていたこともあり、お寺を中心に町が栄えました。

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麻布十番 歴史



麻布十番の地名の由来は諸説あり、江戸時代に古川の改修工事のため「10番目の工夫を出した地域だった」「10番目の土置き場だった」「10番目の工区だった」などが有力説。
それにしても、1番から9番はどこへいってしまったのでしょう。


麻布山善福寺の境内には、「アメリカ公使館跡の碑」がひっそりと建っており、日米修好通商条約を締結したタウンゼント・ハリスの姿がレリーフで刻まれています。
安政6年、麻布山善福寺の北側に最初のアメリカ公使館を設けたことから、現在の善福寺の境内に碑が建立されたのでした。


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歴史的な伝説の残る「柳の井戸」

麻布山善福寺正面にあるのは、湧水が湧いている「柳の井戸」。私が見た時にも、小さな穴からこんこんと水が湧き出ていました。
「柳の井戸」は、東京の名湧水57選のナンバー1に指定されており、港区の区文化財でもあります。このような自然の清らかな湧水は都内では珍しく、現在では衛生面から飲み水としては利用されていませんが、かつて関東大震災や空襲の際に市民はこの湧水によって飲み水によって救われたという、重要な役割を果たした井戸です。

「柳の井戸」の歴史については、、弘法大師が錫杖を地面に突きたてたところから水が湧き出した、また、ある聖人が柳の枝を用いて井戸を掘ったなど、いくつかの伝説が伝わっています。

セレブな街「麻布十番」。ニョキッと現れた「元麻布ヒルズ」が衝撃的で、写真で見るよりも下のほうがつぼまって、頭のほうがずいぶん重たそうに見えます。
私が想像していたよりも人通りはまばらで、古くからの歴史を伝える「善福寺」や「柳の井戸」などが、静かに街中に残っているのは意外でした。
麻布十番は、歴史散策にもオススメの街です!

セレブな街 麻布十番で歴史散策

麻布十番 歴史

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