派遣依頼で著名な経済評論家を講師に
いま経済評論家による講演が注目されている。
国際社会が激動している今、その一つの効果として、特に日本を支える貿易や流通の成長可能性について、転換期にある2011年の日本経済を生の材料に講演、研修、セミナー、シンポジウムなどのイベントが行われている。
東京大学をはじめ経済関連の学部を持つほとんどの大学は、日経新聞などの新聞情報やweb上からの検索情報だけでは不足しがちなマクロ的かつ実践的な視点からの研究材料を求めている。
開かれた大学を目指す中、無料セミナー、無料講演などが注目され、その講師には、著名な経済評論家の派遣を依頼するケースが増えているのだ。
経済評論家の講演テーマは「経済成長を支える産業」
日本の経済成長は続くのか？
日本経済が抱える最大のテーマで、日本社会の共通課題である。著名な経済評論家による講演、研修、セミナー、シンポジウムでは必ず触れられるものとなっている。
最も関心が高いのは、経済成長という効果を生んでいける産業は、どのようなものかという点だ。そのため、講師として派遣依頼がなされるのが、実践経験のある経済評論家というのも納得がいく。
しかし、その中でも多業種に明るい人材を容易に派遣依頼しようとすれば、著名な経済評論家になるわけだが、講師謝礼が大変。そこで、著名でなくともわかりやすく講演できる人材を探すことが重要になる。
注目は、シンクタンクや経営コンサルなどの経験者は、多業種に明るいことだ。
社員教育の研修に経済評論家による講演を活用
大学での講演、セミナー、シンポジウムは、地域や社会に開かれたイメージを得るためもあってか、無料で開催されることが多い。
一方、産業界では、業種を問わず共通課題となっているのが社員教育だが、会社が主催する講演、研修などは、性質上、誰でも参加できる無料講演とはなりにくいため、講師としての経済評論家を独り占めできても、経費の負担が大きい。
そこで、大学での日本経済などについての講演、セミナー、シンポジウムを社員教育の研修の役立てることがあるというのだ。
今後、こうした機会をとらえた大学と産業の連携が注目されるところだ。
また、こうした講演の活用を著名な経済評論家が積極的に呼びかけることにも期待したい。
経済評論家による講演について
経済評論家 講演
真のシンクタンクや経営コンサルが求められる
シンクタンクの歴史は欧州が古く、その功績は大きい。産業界に不可欠なものだ。そうした場面で、実践経験を積んだ経済人にこそ、教壇で弁を奮ってほしいものだ。複雑な世界経済構造下にあっては、経済を科学している暇は昔ほどないのだ。学問の真理と実践の真実がバランスある社会が必要だ。
