二十四節気   小寒 二十四節気 小寒 小寒 師走

二十四節気 小寒

小寒 (12月節)
1月5日

冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也 (こよみ便覧)

いよいよ寒さが厳しくなってくる頃です。小寒は寒の始まりなので「寒の入り」。小寒から大寒を経て、立春前までは「寒のうち」です。

1月7日は七草粥。これはもともと一年の無病息災を願い食する行事のなごり。
七草粥は、旧暦(太陽太陰暦)の睦月七日に行われていましたから、大体新暦の2月初旬ごろに当たります。
新暦1月5日は七十二候の小寒初候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」で、芹が盛んに育ちだす頃。芹は七草のひとつですね。このころから野に七草が生え育ちます。
もともと「若菜を摘む」という行為そのものに、願いをかなえるおまじないのような意味があり、古くは万葉集にも出てきます。魂振りの意味を持つ習俗で、豊作への予祝として行われていたともいわれています。そして、この「若菜摘み」という日本古来の伝統風習と中国から伝来した「人日の節句」が結びついたというのが、七草粥の由来といわれています。



「人日の節句」とは
五節句の一つ。人日とは人の日という意味で、漢の初期ごろに行われていた節句の行事。新年元日には鶏を、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人、8日に穀をそれぞれ占ったのだそう。唐の時代になると、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになり、それが平安時代の日本に伝わったようです。


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新暦元旦が師走朔日と重なった!

2014年1月1日は新月で始まりました。旧暦では師走(十二月)の朔日に当たります。旧暦は新月である朔日を1日としますから、偶然グレゴリオ暦の1日と重なったわけです。そうなると1月15日は満月に。

この時期、夜空にはひときわ明るい木星を見つけることが出来ます。冷たい大気にキラキラと輝く星は冬ならではの美しさですね。冬に見つけやすい星座はオリオン座です。オリオン座の左肩にある赤く輝く星はベテルギウス。オリオン座全体から左下方に目を移すと、白く輝く1等星のシリウス(天狼星)。シリウスから左上に目を移すと、小犬座のプロキオンが輝いていますが、この3つの星を繋ぐと冬の大三角形になります。

さて、師走は日時が果てることから「しはつる」が転じて出来た言葉。限月(かぎりづき)、極月(ごくげつ)、寒月(かんげつ)などの別名もありますが、凍てつく寒さの中にも、春の予感を感じる頃です。モクレンの花芽が育ち始め、桜の枝には、まだまだ固いけれど小さな花の芽が、ほんの少し膨らんできています。

地中では氷が解け泉が動き出す頃であるといいますが、大寒へと向かうこの時期、寒さはますます厳しくなっていきます。物事が順番に行かないこともあるという例えに「小寒の氷、大寒に解ける」という言葉があります。これは小寒よりも大寒が温かい年もあるということですが、さて今年はどうでしょうか?

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