古書業界の紙との付き合い方。 古書買取なら大山堂書店 四六判とA5判(菊判)ってなに? ~本の大きさと箱の大きさ~ 古書買取 古本見積 大山堂書店

四六判とA5判(菊判)ってなに? ~本の大きさと箱の大きさ~

昭和初期に、紙の大きさは大きく二つに規定されていました。


ひとつは 【四六判】 788×1091mm(2尺6寸×3尺6寸)。

活版印刷が盛んになる明治初期にイギリスから輸入していたクラウン倍判(30×40インチ)や美濃大8ッ判(31×41インチ)をもとにした紙で、書籍の四六判というのはこれを32裁している大きさです。(B6判と近似値です)


もう一つは 【菊判】 636×939mm(2尺1寸×3尺1寸)。

同じく明治初期に新聞用紙としてアメリカから輸入された紙で、書籍の菊判は原紙636×939mmを16裁(16折に)したものとなります。(A5判と近似値です)


現在、主に流通している書籍は四六判とA5判(菊判)ですので、古書買取してきた書籍を洋書と和書、セット物と単行本とを分けた後は、四六判とA5判とそれ以外に仕分けしています。

直木賞受賞作など小説類の単行本はたいてい四六判ですので、四六判のほうが白っぽい(市場に供給が多い)書籍が多く、一方、A5判は函入りなど専門書が多い印象があります。

定価をみましてもA5判のほうが高いのが多く、店の本棚にはA5判の列を多くすることで多少利益率が上がります。

もちろん四六判でも素晴らしい書籍はありますが、現場感覚としましてはA5判の書籍のほうが古書市場で高く流通しやすいため、古書買取で本棚を拝見させていただくときは自然とA5判の書籍の価値がおもに古本査定基準となっていくことが多くなるのです。



先日の古書買取現場はあいにくの雨でした。


雨ですと車に運ぶまでに紙が濡れてしまうため、段ボールに入れて運ばなければなりません。

運送会社さんにお願いする時も段ボールにいれて発送するわけですから、いかに上手に箱詰めできることが古書買取現場では求められるのです。

段ボールによっては、四六判でぴったり入る箱や、A5判でぴったり収まる箱があります。

本が傷まないよう、また箱自体がつぶれないよう注意しながら詰めていくのですが、『ぴったり収まる』となんとも気持ちいものですね(笑)

さらに、たまたま古書買取現場に持って行った段ボールの使用数がちょうどぴったりだった時には爽快感や充実感さえ味わえるのです。


古書にしても段ボールにしても紙の大きさ(重さも)って古書業界の人には密接なかかわりがありまして、

熟練すればするほど

「一つの段ボールに25冊くらい入るから全体で○十箱になるね」とか

「一箱20キロ以上(約30冊以上)にしてしまうと階段がきつくなるから」など

身の丈にあった紙との付き合いができるようになります。


逆に考えると、
紙との付き合いがうまくいかなくなったら引退したほうがいいのかもしれません。


なぜなら昔から、


「紙の四六、A5が重く感じたら扱う量を減らすべし」


いや、


「髪の白く、エゴが重く感じたら扱う量を減らすべし」


と老齢になり、頑固になり始めたら身の丈を考えなさいと言われているからです(笑)



その日の雨はやみ、
古書買取現場から車で店に戻るとまた車から降ろさなければなりません。


あまりの量の多さに身体は軋んで、さすがに次の日は筋肉痛で湿布を貼りました。


身体中に貼った湿布も大きさが四六判より、A5判のほうが効きがよかったように思います(笑)


でも、充実感に包まれた痛さですので、皆様からの古書買取希望にいつでも応えられますよう身体を鍛えておきたいと思います。


いつも読んでくださり、ありがとうございます。古本見積古書買取のご連絡をお待ちしております。


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もし、古本見積古書買取のご用命がございましたら、


エゴが少なく、体力気力が充分な大山堂書店までご連絡ください。


フリーダイヤル 0120-645-410

(大山堂書店古本見積古書買取専用連絡先)

http://taizandou.com


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実際にいつ辞めることになるかは【神】のみぞ知るってか・・・

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